Sweet Love
ははっ!と笑う佐野教頭先生にはなんでもお見通しだと思った。



隠し事はできないな…



「俺、心配なんですよ、あいつのことが。どうしようもないくらい。」



いつか…いつか襲われるんじゃないかって思うといてもたってもいられない



「宮本は自分を女だって意識してないからなぁ〜」



「もう少し自覚してほしいです。」



あいつは女だ



自分では思ってなくても男からしたら1人の女なんだよ



佐野先生と話が終わり、由愛の方を見るとさっきよりも顔が赤かった



あいつ、酒弱いよな…?



なんであんなに飲んでるんだ?



しかも、隣の慎はとてもうれしそうに笑ってる



慎は酔うとなにを言うかわからない



まさか、余計なこと言ってないだろうな…



すると、突然由愛が出て行った



トイレか?



顔色悪かったし、倒れたりしたらやばいよな絶対…



「佐野先生。俺と宮本先に帰ります」



「おお〜気をつけてな〜」



そして、俺は由愛を酔わせた慎の元へ



「慎。」



「あ〜紘人じゃ〜ん」



「お前飲み過ぎ。あと、由愛になに言った?」



「なんでそんなこと聞くの〜?」



「あいつは見た限り酒弱いはずだ」



「ふ〜ん…よく見てるんだね」

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