Sweet Love
「工藤せん「黙れ。今やばいから。」」



顔は見えないとしても、また呂律がまわらない声で話されたらたまったもんじゃない



自制心を落ち着けた俺は、由愛を車に乗せてアパートまで送った



って言っても俺も隣に住んでるけど…



由愛と一緒に俺の部屋に入るつもりだったのに、あいつは自分の部屋に入ろうとしてたからそれを阻止した



また倒れたらどーすんだよ



渋々部屋に入った由愛にココアを出すとうれしそうに飲んだ



かわいいな…



って、デレってしてる場合じゃない!



俺は気になっていた慎となにを話してたのか聞いた



そしたら、言えないと言ってきた



その瞬間、プツンとなにか切れる音がした



「お前さ、今日知らない男に襲われそうになったんだぞ?わかってんの?俺が来なかったらどうするつもりだったんだよっ!!!!」



由愛の両腕をソファーに押さえつけた



力を入れすぎたのか由愛の目が涙でたまる



だけど、俺はやめなかった。男がどれだけ怖いか知ってほしかったから。



「泣いたって痛い、やめてって言ったってな1度理性失った男はやめられないんだぞ!!!もう少し女だってこと自覚しろ!!!」



「ごめん…なさい…」



俺は由愛を解放すると優しく起き上がらせた

< 51 / 280 >

この作品をシェア

pagetop