Sweet Love
「この間の約束のことだよ〜」



「約束?」



なんかしたっけ?



「あー!忘れてたな?!歌だよ、歌!機会があったら歌ってくれるって言ったじゃん!」



「ああ!そのことか!本当に聞くの?」



「もちろん!」



「わかった…。ちょっと待ってて。」



そんな気分じゃないんだけどなぁ…



まあ、いっか…



気晴らしに…



そして、職員室に戻り、音楽室の鍵をとって出ようとしたら



「由愛ちゃん、どこ行くの?」



「あ、ちょっと音楽室に…」



「なにか忘れ物?」



「いえ、幼なじみが歌を歌えと言ってきたので歌おうと…」



「ふーん…がんばってね。」



「どうも。」



松田先生と少し会話をして、朔弥と音楽室に向かった。



それにしても、なんでそんなこと聞いたんだろう?



まあ、松田先生だし、そんな深い意味はないか…



「由愛、なに歌ってくれるの?」



音楽室に着くと、ケータイを出して音源を探してた私に朔弥はそう言った。



「ん〜?それは歌い出してからのお楽しみ〜」



あったあった。



マイクは…うるさいからなしでいっか。



私、声大きいし。



「じゃあ、いくよ…」



そして、音楽が流れはじめる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「由愛、この曲…」

< 68 / 280 >

この作品をシェア

pagetop