Sweet Love
と言いながら工藤先生は私の手を取って、寝室に入った。



「床に落ちたら困るから、お前壁側な。」



落ちたら困るって…



私、そんなに寝相悪くないよ?!



なんて思いながらも、工藤先生の言う通りにしてしまう私は本当に好きなんだなぁと思ってしまう。



「なんでそっち向き?」



「だって、恥ずかしいんですもん」



私は、工藤先生の方を背にして寝ようとしてた。



ただでさえ、一緒のベッドで寝るっということにドキドキしてるのに、先生の方向いて寝るとかもっとドキドキしちゃうじゃん…!



明日も仕事あるのに!



「こっち向いて、由愛」



ドキっ…



そんな優しい声で言われたら…



「よくできました」



向いちゃうでしょ!!



しかも、なにその子供扱い…



私、26なんですけど〜



「子供扱いしないでください…」



「ははっごめんごめん。学生の頃のお前に見えたからつい」



「なんですかもう…でも…子供みたいなこと言ってもいいですか…?」



「なに?」



「ドキドキして寝れないので、抱きしめてもらってもいいですか…?」



「………」



え?無視ですか…?



お母さんに寝れない時は、よくやってもらったんだけど…



「はぁ〜お前って本当に無意識でそんなこと…」



「私、なにかまずいことでも言いました…?」

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