絶望の部屋(再)
少し早めに来過ぎたせいかけっこうな時間をこの集会室で待っていた。
生き残ってる人達は最初陣取りゲームで一緒になった人はほとんどおらず生存率の低さを物語ってるようだった。
30分ほどこの集会室で待っているといつも通りと言うべきなのかはわからないがまたあいつがやって来た。
「みなさん朝早くからご苦労様です。
これからサードゲームの射的をしてもらいます。」
射的?
射的ってあの射的かな…
でも普通なわけないよね。大方外せば死ぬとかだろうな…。
命を張ることにもだんだん慣れてきたがやはり死ぬのは怖いしできればこんなこともうしたくない。
後少し、後少しと自分に言い聞かして何度も辛いことを乗り越えてきた。
あとちょっと頑張ろう…。
「今回の射的は暗闇射的となっていまして外せばもちろん死んでもらいます。
そして今回は6人1組でゲームをしてもらいます。決してこれはチームではないので仲のいい人とはならないことを勧めたいですがランダムですのでその辺はご了承を。
尚暗黒射的の的はみなさんです。残り60人をここで10人まで絞りますので頑張ってください。では今からクジを引いてもらいますので順番に来てください。」
やっぱりそうだよね…
普通の射的なわけないよね。ははは
このゲームでほとんどの人が死ぬのか…そう思うとなんだか辛いな。
七海と栞とだけは一緒になりたくないよ。あの2人と一緒になったら僕はどうすればいいんだろ?遠慮なく殺すのか?それとも一也との約束を果たすためにかばって死ぬのか…
とにかく一緒にならないことだけを願おう。
一緒になれば絶対にどっちかしか生きれないだから。
クジはAからJまでで10組に分かられてやるから確率的にはそんなに高くはないはずだ。
名前の順で引いていってるみたいで僕は新庄だからなかなか前半に引けるはず…
栞は最初に引いてBグループみたいだった。
七海は七瀬さんだったはずだから僕より後か…一緒になるのだけは嫌だぞ…。
「新庄君なにしてるんですかあなたの番ですよ。早く引いてください時間が勿体無いので。」
ゼツボウに呼び出された僕は急いでクジの元に向かった。
足の傷がまだ痛みあまり早くは歩けないが休みの間でだいぶと痛みも治まっていた。
クジまでの道の途中七海が僕の姿を見て驚いた顔をしてこっちを見ていた。
そりゃこの怪我であの状態じゃ死んだと思われても仕方ないよな…
僕は七海にコクっと頷いてクジに向かった。なぜ頷いたのかはわからないがなぜかそうしたいと思ったから頷いた。
ここで全ての運を使ってもいい2人と一緒じゃないところにしてくれ神様。
ガサガサとクジをかき回し1枚引き上げた。
ドキドキしながら紙を開くとJと紙に書かれていてホッとした。
まず栞とは離れられた…。神様ありがとうってゆうのはまだ早いか。
ゼツボウはJの部屋にいくように急かして来たが僕は少し待ってくれといい七海の方に向かった。
僕を目の前にした七海は口を開けて少し涙目でこっちを見ていた。
「七海ちゃん、僕らとの関係が芝居だったのはそのショックだったけど…あの一也は君のことを好きって言っていたよ。
これに偽りはない。たとえ君達が芝居だったかもしれないけど僕らは君達のこと本当に好きになったんだ。一也は君の幸せを最後まで願っていた。だからお節介かもしれないけど一也の代わりに僕は君達を守るよ。だから次のゲームで待ってるから必ず生き残ってね。
あと僕が頼りないばっかりに一也を死なせて本当にごめん…。」
ずっと言いたかったことがやっと言えた。
七海も一也のこと本当に好きになっていたんだと思う。あの涙が嘘だなんて僕は思いたくなかった。だからキチンと七海には直接謝りたかった。
「待ちなさいよ。」
「えっ?」
振り向いた瞬間僕の顔に思いっきり張り手が飛んできた。
「これで許す…これで許すわ。だからあんたも私達のこと守るって約束絶対守りなさいよ。」
「わかったよ。じゃあまた後で。」
七海が泣きながら僕にそう言った。
七海はずっと我慢していたんだと思う。誰よりも一也のそばに居たかったはずなのに僕がくよくよしていたばっかりに七海は最後に一也と話せずに終わってしまったんだから。
あんな張り手で許してもらったなんて思ってないが約束は果たさないといけない。
僕は生き残ることを改めて決心し、Jの部屋に入った。
生き残ってる人達は最初陣取りゲームで一緒になった人はほとんどおらず生存率の低さを物語ってるようだった。
30分ほどこの集会室で待っているといつも通りと言うべきなのかはわからないがまたあいつがやって来た。
「みなさん朝早くからご苦労様です。
これからサードゲームの射的をしてもらいます。」
射的?
射的ってあの射的かな…
でも普通なわけないよね。大方外せば死ぬとかだろうな…。
命を張ることにもだんだん慣れてきたがやはり死ぬのは怖いしできればこんなこともうしたくない。
後少し、後少しと自分に言い聞かして何度も辛いことを乗り越えてきた。
あとちょっと頑張ろう…。
「今回の射的は暗闇射的となっていまして外せばもちろん死んでもらいます。
そして今回は6人1組でゲームをしてもらいます。決してこれはチームではないので仲のいい人とはならないことを勧めたいですがランダムですのでその辺はご了承を。
尚暗黒射的の的はみなさんです。残り60人をここで10人まで絞りますので頑張ってください。では今からクジを引いてもらいますので順番に来てください。」
やっぱりそうだよね…
普通の射的なわけないよね。ははは
このゲームでほとんどの人が死ぬのか…そう思うとなんだか辛いな。
七海と栞とだけは一緒になりたくないよ。あの2人と一緒になったら僕はどうすればいいんだろ?遠慮なく殺すのか?それとも一也との約束を果たすためにかばって死ぬのか…
とにかく一緒にならないことだけを願おう。
一緒になれば絶対にどっちかしか生きれないだから。
クジはAからJまでで10組に分かられてやるから確率的にはそんなに高くはないはずだ。
名前の順で引いていってるみたいで僕は新庄だからなかなか前半に引けるはず…
栞は最初に引いてBグループみたいだった。
七海は七瀬さんだったはずだから僕より後か…一緒になるのだけは嫌だぞ…。
「新庄君なにしてるんですかあなたの番ですよ。早く引いてください時間が勿体無いので。」
ゼツボウに呼び出された僕は急いでクジの元に向かった。
足の傷がまだ痛みあまり早くは歩けないが休みの間でだいぶと痛みも治まっていた。
クジまでの道の途中七海が僕の姿を見て驚いた顔をしてこっちを見ていた。
そりゃこの怪我であの状態じゃ死んだと思われても仕方ないよな…
僕は七海にコクっと頷いてクジに向かった。なぜ頷いたのかはわからないがなぜかそうしたいと思ったから頷いた。
ここで全ての運を使ってもいい2人と一緒じゃないところにしてくれ神様。
ガサガサとクジをかき回し1枚引き上げた。
ドキドキしながら紙を開くとJと紙に書かれていてホッとした。
まず栞とは離れられた…。神様ありがとうってゆうのはまだ早いか。
ゼツボウはJの部屋にいくように急かして来たが僕は少し待ってくれといい七海の方に向かった。
僕を目の前にした七海は口を開けて少し涙目でこっちを見ていた。
「七海ちゃん、僕らとの関係が芝居だったのはそのショックだったけど…あの一也は君のことを好きって言っていたよ。
これに偽りはない。たとえ君達が芝居だったかもしれないけど僕らは君達のこと本当に好きになったんだ。一也は君の幸せを最後まで願っていた。だからお節介かもしれないけど一也の代わりに僕は君達を守るよ。だから次のゲームで待ってるから必ず生き残ってね。
あと僕が頼りないばっかりに一也を死なせて本当にごめん…。」
ずっと言いたかったことがやっと言えた。
七海も一也のこと本当に好きになっていたんだと思う。あの涙が嘘だなんて僕は思いたくなかった。だからキチンと七海には直接謝りたかった。
「待ちなさいよ。」
「えっ?」
振り向いた瞬間僕の顔に思いっきり張り手が飛んできた。
「これで許す…これで許すわ。だからあんたも私達のこと守るって約束絶対守りなさいよ。」
「わかったよ。じゃあまた後で。」
七海が泣きながら僕にそう言った。
七海はずっと我慢していたんだと思う。誰よりも一也のそばに居たかったはずなのに僕がくよくよしていたばっかりに七海は最後に一也と話せずに終わってしまったんだから。
あんな張り手で許してもらったなんて思ってないが約束は果たさないといけない。
僕は生き残ることを改めて決心し、Jの部屋に入った。