絶望の部屋(再)
「では最初の的は…。新庄君あなたにやってもらいましょうか。」
 
 
「…はいはい。ってなんで僕が…。」
 
 
いやいやダメだろ最初とか。
え?ダメなのか最初の的ってどうなんだ…
 
 
これ的になったやつって絶対に死ぬのか…わからないわからないよーっ。
 
 
 
「では新庄君はここに立っていてください。動くのは自由です頑張って当たらないようにしてください。
 
 
あと誰も撃たないとか言うつまらないことをすると皆さん全員死ぬことになりますから注意してください。
 
 
では暗闇射的スタートです。」
 
 
パッとゼツボウのセリフとともに真っ暗なり何も見えなくなってしまった。
 
 
なるほどね。これが暗闇で射的するってことか…
 
 
まぁまんまと言えばまんまだけどただ普通じゃないのは弾がコルクではなく実弾だってことだな…
 
 
ってそんなこと考えてないで早く隠れないと…
弾は1人3発しかない、だから僕はなるべく弾を使わせることが重要なんだよな。
 
 
どうすればいいんだろまずは僕はしゃがんで身を低くして横に物を投げて投げた方に自分が居るように注意を拡散させた。
 
 
あれ?このゲームけっこう簡単だぞたぶん。
 
 
 
僕はあちこちに物を投げて注意を拡散させ続けた。
撃つ側のやつはあまりゲームを理解してないらしくどんどん弾を使ってくれる。
 
 
いける。これは最初に的をやったことが吉と出たみたいだ。
 
撃ってる奴らは暗闇の中文句を言い始めている。
「おい、これ当たってるのか当たってないのかわからないじゃねぇか。
 
 
しかもいつ終わるんだよ。早く明かりつけろよ。」
 
 
これに似た文句はあちこちで聞こえた。
 
 
ポーーーっと向こう側に何か光ってるのが見える。
 
 
何だろあれ?しかもこの光に触れないってことは的側のプレーヤーにしか見えないみたいだ。
 
 
僕は物を投げながら足音を殺しながらゆっくりと光の方に向かった。
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