絶望の部屋(再)
絶望と希望…
 
 
僕にとっての希望は…
それすらももうわからない
 
 
「ねぇ七海ちゃん、七海ちゃんの希望ってなに?」
 
 
 
「え?急に聞かれても…
 
しいてゆうならみんなが生き残れることかな…
でも一也はもう…」
 
 
「あっ、ごめん変なこと聞いて…。」
 
 
「ううん。あれは仕方なかったのよたぶん。
 
 
一也も最後幸せそうな顔して死んでたじゃない。だからもう自分を責めるのやめなよ。あんたは頑張ったてたわ。それは一也も私も…そして栞もわかってくれてると思うよ。」
 
 
 
「ありがとう七海ちゃん。
 
 
あのさ、僕このゲームが終わるまでにもう一度行っておきたいところがあるんだけど一緒に来てくれない?」
 
 
「え?行きたいところ?
 
別に私はいいけどどこなの?」
 
 
「まぁ着いて来てよ!」
 
 
「うん…。わかったわ。」
 
 
 
僕は七海を連れて歩き始めた。
 
 
ちゃんと最後にあってもらいたい。
七海は許してくれてるかもしれないけどそうしないといけない気がした。
 
 
「ここは…。」
 
 
「ごめんね。今更と思うかもしれないけど一也は七海ちゃんに会いたいと思ってさ。」
 
 
「…。」
 
 
「余計なお世話なのはわかってるけどもし七海ちゃんが本当に一也のことを好きだったなら一回殴ったぐらいで許せるもんじゃないと思うんだ。
 
 
だから最後になるかもしれないから一也にあってほしかったんだ」
 
 
「うっ…う。。」
 
 
七海は僕の横で崩れるように泣いた。
どんなに強がっていても辛いはずだ。
 
 
これが間違った行動かはわからないけどもう1度2人にはあってもらいたかった。
 
 
一也。
お前の大好きな人を連れ来てやったぞ。
 
 
お前の大好きな人は僕の命に代えて守るよ…だから今はそこで休んでて。
外に出ることができたらちゃんとまた会いに行くから。
 
 
 
「大丈夫、七海ちゃん…。」
 
 
「…。
 
あの…あの時は酷いこと行って本当にごめんね。
それと…本当にありがとう。絶対一緒に生き残ろうね」
 
 
泣いていた七海がようやく見せた笑顔は太陽のように眩しく綺麗だった。
 
 
 
一也。お前が惚れただけあるよやっぱり…。
 
 
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