絶望の部屋(再)
「ねぇ新庄。
 
栞のことそんなに好きなの?」
 
 
「うーん…こんなことゆうのは恥ずかしいけど僕は栞が本当に大好きだよ。
 
 
もし栞が僕のこと思ってくれてないとしても僕のこの思いは変わらないと思う。」
 
 
「よし。合格。
 
 
あんたならあの子を任しても大丈夫そうだわ。
あの子難しいところもあるけど大事にしてあげなよ。」
 
 
 
「うん。わかってるよ。
 
 
まぁそれもこれも栞が僕のこと好きが前程なんだけどね…」
 
 
「まぁ少しは自信持ちなさいよ。
 
 
新庄がかっこ良くなったってのは本音だから。」
 
 
 
「ありがとう七海ちゃん。
 
 
頑張ってみるよ!!」
 
 
 
「そうよ。頑張りなさいよ。
 
 
じゃあ時間もおしてるし戻ろっか。」
 
 
 
「そうだね。」
 
 
 
七海は僕に自信つけるためにこんなことをわざわざやってくれてるんだと思う。
 
 
 
七海も最初は怖いと思ったけど今ではもう僕の中では大切な人になった。
一也の彼女とかじゃなく今は本音で友達だと言える。
 
 
僕の背中を押してくれてありがとう七海ちゃん。
 
 
 
「何ニヤニヤしてるの気持ち悪い。」
 
 
「えっ…ニヤニヤなんてしてないよ。
 
 
それより早く戻るよ!」
 
 
 
「あっ、ちょっと待ちなさいよ。」
 
 
 
僕達は小走りで最初の場所まで戻っていた。
 
 
 
ファイナルステージの場所に戻って見たがみんなの気配が全然感じれなくなっていた。
 
 
 
「あれ…みんなはどこだろ…
 
 
って痛っ。」
 
 
 
 
何かに引っかかり僕は倒れて肘をうった。
 
 
 
「えっ……。」
 
 
 
七海が僕の転んだ姿を見て「えっ」とだけつぶやく姿をみてなお一層恥ずかしかった。
 
 
 
「新庄…。横…。」
 
 
 
「横?横がどうしたの?」
 
 
僕は起き上がろうとすると何かで手が滑りまたこけそうになった。
 
 
そして何かの上に乗っかりその何かを見てみると僕達以外のゲームの参加者がそこら中に転がり落ちて死んでいた。
 
 
 
「なんで…死んでるの…。」
 
< 120 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop