絶望の部屋(再)
振り上げた刀の刃を見て何かのリミットが外れた。
僕は手に持っていた折れた刀の振り上げていた刀の方に投げ一瞬で刀と体の間に入って顎を殴りつけた。
「ガッ。ゴホッ。
きいたよ。きいたよ新庄勇哉。
やっぱりお前は最高の相手だ。これを待ってたんだよ。その目その目。
あの金の鬼を倒した時の目だ。」
やっぱり素手じゃたいしたダメージにもならないか…
一発だけでもみんなの思いをこいつに届けたかった。
「って…一発だけか。
もう目が死んでやがる。じゃあもうようなしだな。」
諦めたわけではない。だがもう無理なのは誰が見たってわかる。
七海は栞を助けれたのかな?
真田はなんで僕のことをこいつと一緒に殺しにこなかったのかな…
最後に考えることがこんなことなんて…
「諦めんな勇哉!!」
遠くから聞こえてくる何処か懐かしく感じる勇哉と叫ぶ声。
一也なのか?いや一也は死んだ。
じゃあ誰なんだろ…
パンッ。
その懐かしい声と同時に銃声がなった。
「新庄大丈夫?助けに来るのが遅くなってごめんね。」
この声は七海か…
弾は桐谷の腕をかすめ桐谷は後ろに後退した。
あぁ…。
全部思い出したよ。
お前が僕を殺したい気持ちも今ならわかるよ。
「真田…ううん。久しぶりだね翔。」
「ふっ。やっと思い出したのかよ。
3年生の時の以来だな勇哉。」
「そうだね。
今まで忘れててごめん。全部思い出したよ。」
「そうか…じゃああのことを思い出したんだな。」
「うん。」
小学校の時僕と真田は幼馴染だった。
いつも遊ぶ時は一緒。
ある日僕と真田ともう1人の幼馴染の3人で近くの山に遊びに行った。
その前の日は雨で地面が緩んでいるから近づくと危ないと言われていて人は誰もいなかった。
だけどその日僕は2人の反対を押し切り無理矢理一緒に来させてしまった。
そしてその日足元が緩んだ状況で滑って落ちかけた僕を助けようとして3人揃って山から落ちてしまった。
真田は落ちる場所がよかったのか怪我はなかった。僕は1ヶ月程度の入院で済んだ。
だけどあいつは打ち所が悪く病院に運ばれた時点でもう息をひきとっていたらしい。
思い出したのではない。
ただ自分に都合の悪い記憶を忘れていただけ。
僕は記憶喪失と言うことになっていた。
そんなことはなかったのに、全部覚えていたのに。僕は最低のクズなんだ。
怖いことから目を背け、自分に都合の悪いと忘れようとする最低なやつ。
そして僕は何かに引き込まれるように転校し当然のように暮らしていた。まるで何もなかったかのように。
僕は手に持っていた折れた刀の振り上げていた刀の方に投げ一瞬で刀と体の間に入って顎を殴りつけた。
「ガッ。ゴホッ。
きいたよ。きいたよ新庄勇哉。
やっぱりお前は最高の相手だ。これを待ってたんだよ。その目その目。
あの金の鬼を倒した時の目だ。」
やっぱり素手じゃたいしたダメージにもならないか…
一発だけでもみんなの思いをこいつに届けたかった。
「って…一発だけか。
もう目が死んでやがる。じゃあもうようなしだな。」
諦めたわけではない。だがもう無理なのは誰が見たってわかる。
七海は栞を助けれたのかな?
真田はなんで僕のことをこいつと一緒に殺しにこなかったのかな…
最後に考えることがこんなことなんて…
「諦めんな勇哉!!」
遠くから聞こえてくる何処か懐かしく感じる勇哉と叫ぶ声。
一也なのか?いや一也は死んだ。
じゃあ誰なんだろ…
パンッ。
その懐かしい声と同時に銃声がなった。
「新庄大丈夫?助けに来るのが遅くなってごめんね。」
この声は七海か…
弾は桐谷の腕をかすめ桐谷は後ろに後退した。
あぁ…。
全部思い出したよ。
お前が僕を殺したい気持ちも今ならわかるよ。
「真田…ううん。久しぶりだね翔。」
「ふっ。やっと思い出したのかよ。
3年生の時の以来だな勇哉。」
「そうだね。
今まで忘れててごめん。全部思い出したよ。」
「そうか…じゃああのことを思い出したんだな。」
「うん。」
小学校の時僕と真田は幼馴染だった。
いつも遊ぶ時は一緒。
ある日僕と真田ともう1人の幼馴染の3人で近くの山に遊びに行った。
その前の日は雨で地面が緩んでいるから近づくと危ないと言われていて人は誰もいなかった。
だけどその日僕は2人の反対を押し切り無理矢理一緒に来させてしまった。
そしてその日足元が緩んだ状況で滑って落ちかけた僕を助けようとして3人揃って山から落ちてしまった。
真田は落ちる場所がよかったのか怪我はなかった。僕は1ヶ月程度の入院で済んだ。
だけどあいつは打ち所が悪く病院に運ばれた時点でもう息をひきとっていたらしい。
思い出したのではない。
ただ自分に都合の悪い記憶を忘れていただけ。
僕は記憶喪失と言うことになっていた。
そんなことはなかったのに、全部覚えていたのに。僕は最低のクズなんだ。
怖いことから目を背け、自分に都合の悪いと忘れようとする最低なやつ。
そして僕は何かに引き込まれるように転校し当然のように暮らしていた。まるで何もなかったかのように。