絶望の部屋(再)
「お前には積もる話があるけど先にこいつを片付けるぞ勇哉。」
「ほら、早く立ちなさいよ新庄。
くよくよしてるなんてあんたらしくないわよ。」
真田と七海は桐谷に向かっていった。
2人が助けに来てくれて見た感じは優勢。
そして何より真田がこっちの仲間についてくれたのは嬉しいことだがこの妙な違和感はなんだ…
安心と言う2文字は僕の心の中に浮かぶことはなかった。
桐谷の何かを企むような奇妙な笑み…
真田と桐谷は互角で渡り合っている。その後ろから銃を打ち続ける七海。
かすりはするが直撃することはなかった。
2人を止めないと。
「2人とも逃げて。」
「さすが新庄。だけど一瞬遅かったな。」
桐谷は真田と刀がぶつかり合った瞬間刀を離し腰から銃を出し七海の方を向けた。
ここで助けないと…一也に合わす顔がない。
僕は七海と桐谷との間に入り七海の盾になろうとした…。
パンッ
僕は目を疑った。
自分が代わりに受けようとしていた弾を真田が間を割って直撃した。
「翔!おい。なにやってんだよ。」
「いきなり善人になろうなんて人生そんなあまくねぇよ勇哉。
今までお前を桐谷から見張るためとは言え散々酷いことしてきたからな…これも報いだ。
最後にもう1度お前と友達に戻れてよかったよ。」
「おい、しっかりしろよ。
またこれからやり直せばいいだろ…」
「あぁ…そういやお前の転校先で出来た親友は…一也だったかな。
いい奴に出会えてよかったな。俺みたいなクズじゃない本当の友達に…」
真田はガクッと頭が落ち僕の腕の中で死んだ。
「真田…。
おい、返事しろよ。おい!」
またやり直せるんじゃなかったのかよ…
なんなんだよ。
「僕のこと殺すんだろ。早く起きて殺せよ。なぁ…真田…目開けろよ。」
「そんな悲しむことないって新庄。」
僕の肩に手をポンっと置いて桐谷は言った。
「桐谷。お前は絶対ゆるさねぇ。」
僕は真田が使っていた刀を持ってもう1度立ち上がった。
まだだ。まだやりきってない。
「七海ちゃん下がってて。
僕が1人でケジメをつけるよ。」
「でも…新庄あんたその足じゃ…。」
またこれか…。
逃げていた自分から変わらないといけないんだ。
足の痛みがなんだ。一也も真田も真理亜も金城もここで死んだみんなは僕以上に苦しい思いをしてるのに前を向いて最後まで戦ってたじゃないか。
変わろう。
そしてあいつを止めてあげないと。
「ほら、早く立ちなさいよ新庄。
くよくよしてるなんてあんたらしくないわよ。」
真田と七海は桐谷に向かっていった。
2人が助けに来てくれて見た感じは優勢。
そして何より真田がこっちの仲間についてくれたのは嬉しいことだがこの妙な違和感はなんだ…
安心と言う2文字は僕の心の中に浮かぶことはなかった。
桐谷の何かを企むような奇妙な笑み…
真田と桐谷は互角で渡り合っている。その後ろから銃を打ち続ける七海。
かすりはするが直撃することはなかった。
2人を止めないと。
「2人とも逃げて。」
「さすが新庄。だけど一瞬遅かったな。」
桐谷は真田と刀がぶつかり合った瞬間刀を離し腰から銃を出し七海の方を向けた。
ここで助けないと…一也に合わす顔がない。
僕は七海と桐谷との間に入り七海の盾になろうとした…。
パンッ
僕は目を疑った。
自分が代わりに受けようとしていた弾を真田が間を割って直撃した。
「翔!おい。なにやってんだよ。」
「いきなり善人になろうなんて人生そんなあまくねぇよ勇哉。
今までお前を桐谷から見張るためとは言え散々酷いことしてきたからな…これも報いだ。
最後にもう1度お前と友達に戻れてよかったよ。」
「おい、しっかりしろよ。
またこれからやり直せばいいだろ…」
「あぁ…そういやお前の転校先で出来た親友は…一也だったかな。
いい奴に出会えてよかったな。俺みたいなクズじゃない本当の友達に…」
真田はガクッと頭が落ち僕の腕の中で死んだ。
「真田…。
おい、返事しろよ。おい!」
またやり直せるんじゃなかったのかよ…
なんなんだよ。
「僕のこと殺すんだろ。早く起きて殺せよ。なぁ…真田…目開けろよ。」
「そんな悲しむことないって新庄。」
僕の肩に手をポンっと置いて桐谷は言った。
「桐谷。お前は絶対ゆるさねぇ。」
僕は真田が使っていた刀を持ってもう1度立ち上がった。
まだだ。まだやりきってない。
「七海ちゃん下がってて。
僕が1人でケジメをつけるよ。」
「でも…新庄あんたその足じゃ…。」
またこれか…。
逃げていた自分から変わらないといけないんだ。
足の痛みがなんだ。一也も真田も真理亜も金城もここで死んだみんなは僕以上に苦しい思いをしてるのに前を向いて最後まで戦ってたじゃないか。
変わろう。
そしてあいつを止めてあげないと。