絶望の部屋(再)
…。
あれ…足が動かないや…。
これは…桐谷と同じ絶望にのまれてるんだな…
もうこれでいいよね。
僕にもうあいつをとめてやることもできないしもう足掻きたくない。
生きていたって何にも残ってないこの世に未練すら感じない。
でも最後に望みを叶えてくれるなら栞にもう一度だけ、いやもう一目だけでも見たかった。
自分の体が黒く染まっていくのが見えてもうダメだと悟った。
「……や」
なんだろ…
何か聞こえた気がする。
でももう全身絶望に染まり動かすことすらできない。
「…うや。」
誰がなんて言ってるんだろ…
聞き覚えのある声に体を動かしたかったがもはや手遅れだった。
「ゆうや!!」
あれ…僕の名前を呼んでる。
誰だろ。夢なのかな…
それとももう死んでしまってあの世にいるみんなに会えたのかな…
だったら体がなんで動かないんだろ。
動かない体の中なぜか胴体あたりがすごく暖かい。
「勇哉絶望にのまれないで。お願い…もう一度あなたの声を聞かせて」
栞…?
栞が僕を呼んでる。
死んでしまったはずの栞の声が聞こえる。
幻聴かとも思ったが栞が僕に触れてる部分はとても暖かくその部分から体が軽くなっていった。
「し…お…り。」
口が動いた。
口だけじゃない、足も手も目も体が全てに感覚が戻ってきている。
「勇哉!!よかった。
黒くなって動かなくなってたから死んじゃったのかと思っちゃった…」
栞の涙が僕の体を突き動かした。
僕の最後の希望が…
「栞…。
なんで、なんで生きてるの…。七海ちゃんは栞は死んだって…」
「私も七海から勇哉は死んだって聞いたんだけどここに来たら勇哉が黒くなってたの…」
「あの…ごめん。僕七海ちゃんのこと守れなかったよ。
結局助けてたつもりでも最後は助けられた…ほんとにごめん。」
「…。
七海がそうしたんでしょ。七海にはそうしてしまう何かが勇哉の中にあったんだよきっと…」
「うん…。最後に好きだって言われた。
でも僕は…」
「待って勇哉…。」
「えっ…なんで。。」
「私にそれを聞く権利はない…。
でも…それでも勇哉が私のことを思ってくれてるなら先に謝らせてください。」
「そんなの僕気にしてないよ…。」
「ううん。私が反対にされたら凄く傷つくし辛い。
それでも七海じゃなくて私を選んでくれた。
勇哉…私はあなたが大好きです。もしよかったら私と本当の恋人になってください。そしてあなたのことを騙してごめんなさい。」
「こ、こちら…こそよろしくお願いします…。」
「えっ…なんで泣いてるの…!
私なんか悪いこと言っちゃったかな…」
「ううん。ごめんね男のくせに…
でもほんとに嬉しくて。」
「そっか…そうだよね。
勇哉っ。」
僕は涙がふいていると栞に名前を呼ばれ顔をあげた。
口に何かあたたかいものが当たった気が…
「大好きだよ勇哉。」
絶望の部屋…
辛いこともたくさんあった。
親友を失い、友達もクラスメイトも先生もみんな死んだ。
でも最後に希望が残っていたみたいだ。
だからこのゲームは僕がこの手でケジメをつける今助けてやるからな希。
あれ…足が動かないや…。
これは…桐谷と同じ絶望にのまれてるんだな…
もうこれでいいよね。
僕にもうあいつをとめてやることもできないしもう足掻きたくない。
生きていたって何にも残ってないこの世に未練すら感じない。
でも最後に望みを叶えてくれるなら栞にもう一度だけ、いやもう一目だけでも見たかった。
自分の体が黒く染まっていくのが見えてもうダメだと悟った。
「……や」
なんだろ…
何か聞こえた気がする。
でももう全身絶望に染まり動かすことすらできない。
「…うや。」
誰がなんて言ってるんだろ…
聞き覚えのある声に体を動かしたかったがもはや手遅れだった。
「ゆうや!!」
あれ…僕の名前を呼んでる。
誰だろ。夢なのかな…
それとももう死んでしまってあの世にいるみんなに会えたのかな…
だったら体がなんで動かないんだろ。
動かない体の中なぜか胴体あたりがすごく暖かい。
「勇哉絶望にのまれないで。お願い…もう一度あなたの声を聞かせて」
栞…?
栞が僕を呼んでる。
死んでしまったはずの栞の声が聞こえる。
幻聴かとも思ったが栞が僕に触れてる部分はとても暖かくその部分から体が軽くなっていった。
「し…お…り。」
口が動いた。
口だけじゃない、足も手も目も体が全てに感覚が戻ってきている。
「勇哉!!よかった。
黒くなって動かなくなってたから死んじゃったのかと思っちゃった…」
栞の涙が僕の体を突き動かした。
僕の最後の希望が…
「栞…。
なんで、なんで生きてるの…。七海ちゃんは栞は死んだって…」
「私も七海から勇哉は死んだって聞いたんだけどここに来たら勇哉が黒くなってたの…」
「あの…ごめん。僕七海ちゃんのこと守れなかったよ。
結局助けてたつもりでも最後は助けられた…ほんとにごめん。」
「…。
七海がそうしたんでしょ。七海にはそうしてしまう何かが勇哉の中にあったんだよきっと…」
「うん…。最後に好きだって言われた。
でも僕は…」
「待って勇哉…。」
「えっ…なんで。。」
「私にそれを聞く権利はない…。
でも…それでも勇哉が私のことを思ってくれてるなら先に謝らせてください。」
「そんなの僕気にしてないよ…。」
「ううん。私が反対にされたら凄く傷つくし辛い。
それでも七海じゃなくて私を選んでくれた。
勇哉…私はあなたが大好きです。もしよかったら私と本当の恋人になってください。そしてあなたのことを騙してごめんなさい。」
「こ、こちら…こそよろしくお願いします…。」
「えっ…なんで泣いてるの…!
私なんか悪いこと言っちゃったかな…」
「ううん。ごめんね男のくせに…
でもほんとに嬉しくて。」
「そっか…そうだよね。
勇哉っ。」
僕は涙がふいていると栞に名前を呼ばれ顔をあげた。
口に何かあたたかいものが当たった気が…
「大好きだよ勇哉。」
絶望の部屋…
辛いこともたくさんあった。
親友を失い、友達もクラスメイトも先生もみんな死んだ。
でも最後に希望が残っていたみたいだ。
だからこのゲームは僕がこの手でケジメをつける今助けてやるからな希。