絶望の部屋(再)
「行こう栞。
絶望を希望に変えに。」
「そうだね。
勇哉の友達を助けに…」
僕らはゼツボウのところに向かって歩いていった。
希…
今まで気づけなくてごめんね。
もう終わりにしてあげるから。
「おや、新庄君…それに安藤さんじゃありませんか。」
「もういいよ。もういいんだよ希。
もうそんなことしなくていいんだよ。」
「…。」
「栞。ちょっと離れてて。
なにをしだすかわからないから…」
「わかった。
でも勇哉…絶対死なないでね。」
わかってる。
希を助けるだけだから…
「それがあなた達の見つけた希望ですか…。
絶望も充分クリアの値を超えてます。
ですので2人は絶望の部屋をクリアしたってことです。おめでとうございます。」
「もうやめてくれよゼツボウ。
希を…死なせてやってくれよ頼むから…。」
「ナニヲユッテルンデスカ…ッッッガ、ガ。」
ゼツボウが急に片言になり始めておかしくなりはじめた。
「もう終わりにしようよ。
もう無理しなくていいんだよ。」
「ユ…ウ…ヤ…。」
「希!!希なのか!?」
「ゆう、や。助けにきてくれてありがとう…。
私だったんだよね。勇哉のお父さんとお母さん達を殺したのも一也も翔…」
「違うよ希。
希は悪くないよ…。だからもうゆっくりしていいんだよ。」
「ありがとう勇哉。
勇哉はいつも優しいね。きっと栞さんも勇哉の優しさに惹かれたんだよ。」
「そんなことないよ…。
今の僕がいるのも希のおかげなんだよ。あの時希が僕を庇うようにしてくれたから僕は今こうして生きていられたんだよ。」
「ゆ、うや。最後のお願いきいて。」
希が何かを抑えるように苦しそうな表情をして言った。
「うん…言わなくてももうわかってるよ…。」
「ありがとう勇哉。
ずっと私がゼツボウなんじゃないのかなって思ってたんだけど怖くて言えなくて…ごめんね勇哉。
あの…栞さん。勇哉をよろしくお願いします。」
「はい…まかせてください。」
「ありがと。
私がゼツボウじゃなかったら…2人の将来もみれたのにな…
残念だな。」
希。
今まで辛かっただろ…僕が幼馴染として…いや親友として希を解放するよ。
「じゃあお願い勇哉。」
希は手を広げ刺してくれと言わんばかりに見てきた。
僕が悪いんだ…。
僕が希をこんなんにしてしまったんだ。
それなのに…
「ごめんね希。」
刀の刃が綺麗に刺さり血が吹きだしてきた。
これで終わった。
希…これでほんとのさよならだね。
「あり…がと…ね。」
希は最後に今までで1番の笑顔を見せてくれた。
痛いはずなのに…苦しかったはずなのに…僕が憎いはずなのに…。
それでも僕を許してくれますか?
ううん…希はそんなことで恨んだりしない。
今まで本当にありがとう…希。
絶望を希望に変えに。」
「そうだね。
勇哉の友達を助けに…」
僕らはゼツボウのところに向かって歩いていった。
希…
今まで気づけなくてごめんね。
もう終わりにしてあげるから。
「おや、新庄君…それに安藤さんじゃありませんか。」
「もういいよ。もういいんだよ希。
もうそんなことしなくていいんだよ。」
「…。」
「栞。ちょっと離れてて。
なにをしだすかわからないから…」
「わかった。
でも勇哉…絶対死なないでね。」
わかってる。
希を助けるだけだから…
「それがあなた達の見つけた希望ですか…。
絶望も充分クリアの値を超えてます。
ですので2人は絶望の部屋をクリアしたってことです。おめでとうございます。」
「もうやめてくれよゼツボウ。
希を…死なせてやってくれよ頼むから…。」
「ナニヲユッテルンデスカ…ッッッガ、ガ。」
ゼツボウが急に片言になり始めておかしくなりはじめた。
「もう終わりにしようよ。
もう無理しなくていいんだよ。」
「ユ…ウ…ヤ…。」
「希!!希なのか!?」
「ゆう、や。助けにきてくれてありがとう…。
私だったんだよね。勇哉のお父さんとお母さん達を殺したのも一也も翔…」
「違うよ希。
希は悪くないよ…。だからもうゆっくりしていいんだよ。」
「ありがとう勇哉。
勇哉はいつも優しいね。きっと栞さんも勇哉の優しさに惹かれたんだよ。」
「そんなことないよ…。
今の僕がいるのも希のおかげなんだよ。あの時希が僕を庇うようにしてくれたから僕は今こうして生きていられたんだよ。」
「ゆ、うや。最後のお願いきいて。」
希が何かを抑えるように苦しそうな表情をして言った。
「うん…言わなくてももうわかってるよ…。」
「ありがとう勇哉。
ずっと私がゼツボウなんじゃないのかなって思ってたんだけど怖くて言えなくて…ごめんね勇哉。
あの…栞さん。勇哉をよろしくお願いします。」
「はい…まかせてください。」
「ありがと。
私がゼツボウじゃなかったら…2人の将来もみれたのにな…
残念だな。」
希。
今まで辛かっただろ…僕が幼馴染として…いや親友として希を解放するよ。
「じゃあお願い勇哉。」
希は手を広げ刺してくれと言わんばかりに見てきた。
僕が悪いんだ…。
僕が希をこんなんにしてしまったんだ。
それなのに…
「ごめんね希。」
刀の刃が綺麗に刺さり血が吹きだしてきた。
これで終わった。
希…これでほんとのさよならだね。
「あり…がと…ね。」
希は最後に今までで1番の笑顔を見せてくれた。
痛いはずなのに…苦しかったはずなのに…僕が憎いはずなのに…。
それでも僕を許してくれますか?
ううん…希はそんなことで恨んだりしない。
今まで本当にありがとう…希。