絶望の部屋(再)
「一也は勇哉のことが心配なだけだと思うよ。
 
 
だからあんな態度になってるだけだと思うの…」
 
 
 
「わかってるよ希。
 
 
明日の5時に一也のところに言ってちゃんと話をしてくるよ。」
 
 
 
「うん…。」
 
 
 
それから会話はなく僕は希を家まで送って行った。
 
 
希は帰りに一言だけ話して家に入った。
 
 
 
「絶対生き残って帰ってきてまた3人で学校行こうね。」
 
 
 
そう言った希の目には涙が浮かんでいた。
 
 
希とは小さいころからの付き合いだが泣いている姿を見たことがないぐらい強い子だった。
 
 
 
でもその希が泣いてるってことはよっぽどのことなのだろう…
 
 
 
また3人で!!
 
 
 
 
この希との約束は最悪の形で終わることになるとは今の僕にはまだわからなかった…
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