絶望の部屋（再）

僕と一也はせーのの掛け声とともに教室を開けたがなにもない。
 
 
 
「なーんもないね…
 
 
まだ始まらないのかな！」
 
 
「だな…
 
 
まだ始まらないみたいだしゆっくり座っとこーぜ！！」
 
 
 
いつもより僕らは大きな声を出して話した。
 
 
それは紛れもなくこの教室の独特の雰囲気に耐えれないからだった。
 
 
昨日来た教室とは明らかに違うのは誰に聞いてもわかるぐらいの禍々しさだった。
 
 
教室にはただなにもなく換気扇の音だけが意味もなくなっていた。
 
 
 
「なぁ、一也…。
 
 
まだみたいだしちょっとジュースでも買いにいかないか？」
 
 
 
「えっ！！
 
 
あ、あぁ、そうだな…」
 
 
全身から何故か冷汗がこみ上げてくる。
 
 
そして僕と一也は教室をでようとしたら何故だか教室があかなった。
 
 
 
ただ閉じただけの扉に何故鍵がかかっているのか？その疑問の答えはいらなかった。
 
 
それはもうすでにゲームは始まっていたからだった。