絶望の部屋(再)
黒板に文字が浮かぶ。
『これより天秤ゲームを始めたいと思います』
天秤ゲーム?
聞いたことないな…
なにを天秤にかけるのか…
それはだいたい気づいていた。
さっきから教室にある不思議な雰囲気の原因である。
それはなぜこんな早朝にクラスメイト全員が集められ縄縛られて教室の椅子に座っているのかと言う疑問から僕と一也は気づいているのに気づいていないふりをしていた。
この縛られたクラスメイトの姿から天秤ゲームの天秤にかけられるのはクラスメイトに違いないだろう…。
「なぁ一也…
天秤ゲームってどんなふうにやればいいの?」
「わからねぇよ。
でもこの様子からみてクラスメイト全員巻き添えにしてしまったみたいだな…。」
クラスメイト全員…
僕の嫌な予感はまたしても当たった。
縛られたクラスメイトの中に当たり前のことだが希の姿があった。
「のぞみ!!」
一也は希に気づくなり希に近づこうとしたがその時、放送用のスピーカーから声が聞こえてきた。
『参加者がクラスメイトに触れるのは禁止です。
触れればあなたには消えてもらいますよ上田君。』
なんとも禍々しく気分の悪くなるような声がスピーカーから流れた。
「一也やめときなよ。
希を助ける方法は必ずあるはずだからさ…」
「そっ、そうだな…」
一也は拳の握りしめ希の近くから遠ざかっていった。
『これより天秤ゲームを始めたいと思います』
天秤ゲーム?
聞いたことないな…
なにを天秤にかけるのか…
それはだいたい気づいていた。
さっきから教室にある不思議な雰囲気の原因である。
それはなぜこんな早朝にクラスメイト全員が集められ縄縛られて教室の椅子に座っているのかと言う疑問から僕と一也は気づいているのに気づいていないふりをしていた。
この縛られたクラスメイトの姿から天秤ゲームの天秤にかけられるのはクラスメイトに違いないだろう…。
「なぁ一也…
天秤ゲームってどんなふうにやればいいの?」
「わからねぇよ。
でもこの様子からみてクラスメイト全員巻き添えにしてしまったみたいだな…。」
クラスメイト全員…
僕の嫌な予感はまたしても当たった。
縛られたクラスメイトの中に当たり前のことだが希の姿があった。
「のぞみ!!」
一也は希に気づくなり希に近づこうとしたがその時、放送用のスピーカーから声が聞こえてきた。
『参加者がクラスメイトに触れるのは禁止です。
触れればあなたには消えてもらいますよ上田君。』
なんとも禍々しく気分の悪くなるような声がスピーカーから流れた。
「一也やめときなよ。
希を助ける方法は必ずあるはずだからさ…」
「そっ、そうだな…」
一也は拳の握りしめ希の近くから遠ざかっていった。