絶望の部屋(再)
「先生はさ、小さい頃から教師に憧れてたんだ。
 
 
でも先生が中学の時の当時の担任の先生はな俺がクラスメイト全員にイジメられてるのを知っていながら見て見ぬ振りをしたんだ。
 
 
許せなかったよ。
ずっと憧れていたものが全て引き裂かれそれから引きこもりになり、絶望の部屋に参加し勝ち残ることができ、俺は先生になると言う希望を手に入れた。
 
 
最初はあの先生のようにクズになって自分が担任を持った生徒達も絶望の部屋に行かせてやる。とか思ってたんだ。
 
 
でもそんな時そこの望田とお前の担任なった。
 
 
望田は初めは元気のない生徒だったよ。
でもある日望田の相談にのってやるとそれは新庄お前が心配だから元気がないって言ったんだ。
 
 
そんな望田の姿を見て自分のやろうとしていたことがバカバカしくなったんだ。
 
 
そして俺はお前が学校に来るように毎日手紙を送り始めた。
あの日から先生の夢はお前が楽しく元気に登校してくれることだ。
 
 
 
理由はどうあれ新庄、お前は学校に笑顔できてくれた。
だから昨日で先生の夢は叶ったよ。
お前達3人で帰ってる姿をみて本当に嬉しかった。
見たことないような望田の笑顔を見れたしそして何よりお前が楽しそうにしてる姿を見てホッとしたよ。
 
 
最後にいい生徒を持ててよかったよ。
人の為に涙を流せるいい奴になるんだぞ。
 
ありがとな。」
 
 
 
 
 
 
『決まったみたいですね。
 
 
では川上先生。長々しくありがとうございました。
 
 
では…』
 
 
 
そう言うと先生は苦しみだし、口から血を吐き体は崩れていった。
 
 
だが先生はそんな中笑ってるようにも見えた。
 

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