絶望の部屋(再)
『新庄君お疲れ様です。
 
 
あなたには明日からの絶望の部屋に参加する資格があることがわかったので明日の朝7時に今日と同じく教室に来てください。』
 
 
 
なにがお疲れ様だよ。
 
 
先生…。
 
 
 
本当にいい人だったのに
 
 
 
僕のせいで死んでしまった。
 
 
 
僕にできることはこの手でゼツボウを殺すことしかない。
 
 
必ず生き残ってこの手で殺してやる。
 
 
 
「勇哉…
大丈夫か?」
 
 
「えっ。うん。まぁ大丈夫だよ。
 
 
希はまだ起きないの?」
 
 
希は教室に着いた時点で既に気を失っていて今だに起きなかった。
 
 
 
「まぁちょっと待てば起きるよ!」
 
 
 
「そうだな。
 
じゃあ希を家に送ってから明日のことも決めたいし夕方の5時にあの神社集合でいいかな?」
 
 
 
「あぁ、そうだな。
 
 
じゃあまず希を送るか…」
 
 
僕と一也はみんなの肉片を踏み血だらけの靴などは捨て学校の上履きで帰った。
 
 
帰ってる途中に希は突然目を覚ました。
 
 
「あれ…
 
なんで外にいるの?
 
 
ってそれより学校は?」
 
 
なにも知らないみたいだった。
 
 
むしろよかったのかもしれない。
 
 
 
「今日はクラスの奴らがほとんど風邪で休みだから学級閉鎖だってよ。
 
 
希も風邪じゃないのか?学校の前で倒れてたから今送ってやってるとこだよ!」
 
 
一也がありえないような嘘をついてるのに希は疑いもせずに答えた。
 
 
「そうなんだ!
 
わざわざオブってくれてありがとね。私もう歩けるから大丈夫だよ。」
 
 
「そうか…
 
 
じゃあ俺家あっちだからここでじゃあな!
 
 
勇哉遅刻すんじゃねぇぞ!」
 
 
 
「うん!わかってるよ!」
 
 
 
「2人だけで遊ぶの?
 
私も誘ってくれてもいいじゃない!」
 
 
「今日は一也と2人だけがいいんだよ!
 
 
たまには男同士でしか話せない話もあるからさ。だから今日は家でちゃんと寝てな!
 
 
学校のまえで倒れてたんだからさ!」
 
 
 
「う、うん。わかったよ。
 
じゃあまた明日ね。」
 
 
そう言うと不服そうに家に帰って行った。
 
 
 
 
 
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