絶望の部屋(再)
人の血と体のありとあらゆる臓器を見過ぎたせいか気分が悪く帰ってくるなり寝てしまっていたようだ。
 
 
1時間ぐらいたち死んだ先生の姿を思い出したとともに飛び上がって起きてしまった。
 
 
 
死んだ人間に遭遇する機会なんて葬式の時ぐらいだと思ってたのに1日で大変な数の死体と死に目にあってしまった。
 
 
こんな経験だれもしたくないだろな…
 
 
 
絶望してしまえばこのゲームの思うつぼだから僕はこの経験を無駄にしない。
 
あの時とは僕は違う。そう自分に言い聞かせ僕は気持ちを落ち着かせ携帯を見た。
 
 
そこには通知の数が凄まじいぐらいの電話がきていた。
そう相手は希だった。
 
 
おおかたなんのことか検討はこの時点ついていた。
そうたぶん、いや絶対と言ってもいい。
あの手紙だ。
2人で手紙を置いて行ったのを忘れて希を家に帰してしまったのが原因だろう。
 
 
この連絡の件数から考えると…
考えるだけで鳥肌がたつよ。
怒った希は誰にも止めれないからな。
 
 
 
参ったな…
 
 
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