絶望の部屋(再)
あれ…
 
 
いつの間にか寝ていたようだ。
 
 
ルールブックを読んでたら眠くなってきて気づけば夢の中だった。
 
 
ふと時間を見たら8時から9時40分前になっていた。
 
 
 
普通に考えると1時間ちょっとだがなんだか嫌な予感がした。
 
 
「一也起きろ。いつまで寝てんだよ。」
 
 
僕はありったけの力で一也を揺すって起こした。
 
 
「なんだ…
 
まだ9時40分じゃねぇか。まだ半日もあるんだろ?」
 
 
「違うよ。携帯見なよ。」
 
 
「えっと…21時40分ね。
 
えっ、21時…。」
 
 
一也の顔は青ざめ飛び上がるようにしてベッドから出てきた。
 
 
「やべぇやべぇぞ勇哉。
 
 
遅刻なんかしたら絶対殺されるぞ。」
 
 
 
そんなことはわかっているだが焦りがさらに無駄な動きを増やし何をしてるのかもはやわからなかった。
 
 
僕は一也より早く用意を済まし急いで出て部屋を出て地図を見ておいた。
 
 
 
一也はなかなか出てこないで僕の5分後ぐらいに汗だくで出てきた。
 
 
「悪りぃ集会室の場所みといてくれたか?」
 
 
「うん。あと5分しかないから走るよ!」
 
 
「そうだな!」
 
 
僕と一也は全力で廊下を駆け巡り集会室に集合時間の2分前に着くことができた。
 
 
なぜこんなに時間に余裕があったのに僕らはこんなんなんだろ…
 
昨日の夜寝てないからだよな…。
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