絶望の部屋(再)
「それではそろそろ時間ですので自己紹介の時間もおしまいにしてゲームの説明をさせてもらいますね。
 
 
ゲームは陣取りゲームをしてもらいます。この陣取りゲームは1週間の間こちらが用意したステージで殺し合いその死体の1部を自分の陣に持って帰ることができればポイントが入るようになっています。
殺す時できるだけバラバラにした方がポイントはつくので出来るだけバラバラにして殺しましょう。
ただし殺した後にバラバラにしても意味はありません。
生きてる状態で出来るだけバラバラすればいいってことです。
 
あと、1週間以内に敵のチームを全滅させればその時点でゲームは終わるので部屋でゆっくり休むことができて色々といいこともあるのでできるだけ長期戦にはしないことをお勧めします。
 
以上が最初のゲームの説明です。なにか質問があれば是非聞いてくださいね。」
 
やはり期待を裏切らないゲームだった。
バラバラにすればするほどいいとかできるわけないだろ。
まず武器を持ってきていない僕らにこのゲームは死ねと言ってるようなものじゃないか。
 
 
できることなら今すぐこのスクラップ寸前のクソロボットを潰して帰りたいぐらいだった。
だけどその勇気があるのは僕を入れてこの中には1人もいないだろう。
 
 
「ねぇ一也。武器もないのにどうするのさ?」
 
「なんとかなるって。だぶん」
 
こんな状況におかれてもヘラヘラできる一也が僕は羨ましくて仕方がなかった。
 
生き残るために何が必要かをまずは考えないと。もう一也に頼っても無駄みたいだし1人でどうにかするしかない。
そう思い僕は腹をくくった。
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