絶望の部屋(再)
「えー、みんなおはよう!
 
 
今日から期末テストが始まるからしっかりテストに集中してがんばるんだぞ!」
 
 
 
期末テストか…
 
 
 
!!
 
 
期末テスト?テストなんて全く知らなかった。
 
 
たまにテストはうけにくるが勉強をせずにきたことはなかった。
 
 
今回のテストはゆうまでもないが絶対にできない自信がある。
 
 
 
「今日も欠席は…新庄…だけかな!
 
 
…!新庄?新庄!学校に来たのか!
 
 
先生は嬉しいぞ!!やっと先生の熱意が伝わったか。」
 
 
そうこの川上先生は面倒見がよく引きこもりの生徒などに人1倍気にかけてくれるいい先生なんだけど…
 
 
いい人はいい人なんだけどちょっとやりすぎなんだよな…
 
 
毎日家に来たり。暑苦しい文章が長々と書かれた手紙が大量に届いたりと大変な一面もある。
 
 
 
だけど僕はこの先生は嫌いではなかった。
 
 
僕の過去に関係なく接してくれ、その上人1倍可愛がられている気がしたので先生にいつか恩返しをしたいと思っていた。
 
 
「新庄!
 
いきなりのテストでキツイかもしれないけど頑張れよ!!」と先生は嬉しそうな顔で教室を後にした。
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