絶望の部屋(再)
「勇哉!テストだってこと私も忘れてたの!
 
 
だから今からちょっとだけでも一緒に勉強しよ!!」と希が僕の席に来て話しかけてきた。
 
 
 
「えっ…いいけど。
 
 
私もテスト忘れてたって僕は忘れてたわけじゃないよ。希と一緒にされたら困るよ」
 
 
 
「なんですって」
 
 
またあの鬼の声だ。
 
 
声で脅せばいいと思ってるだろこいつ。
 
 
でもそこが希らしくていいんだけどね。
 
 
 
「なんでもありません。
 
 
それよりほら、早く勉強しないと時間なくなるよ?」
 
 
 
「あっ、いけないいけない。
 
 
今日のテストは確か…国語と日本史だったかな?
 
 
私日本史は得意だから教えてあげるよ!」
 
 
 
「と言うことは国語は苦手なんだね。
 
 
まぁ国語は僕は得意だからなんとかするよ!」
 
 
 
「さすが勇哉!
 
 
引きこもりのくせにあったまいいー」
 
 
 
「引きこもりのくせには余計だよ!」
 
 
 
そうして僕と希は少しだけ勉強してテストに望んだ。

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