絶望の部屋(再)
キーンコーカーンコーン
 
 
 
「はいそこまで!
 
 
後ろの席のやつテスト集めてきなさい」
 
 
 
はぁ、テストは案の定惨敗。
 
 
 
希と勉強したおかげで欠点ぐらいはギリギリまぬがれたかもしれないけど酷いのは確かだ。
 
 
 
「勇哉テストどうだった?
 
 
私はダメダメだったよ。」
 
 
「僕もだよ。追試になったら一緒に受けてあげるからそんなに落ち込むなよ。」
 
 
 
「えっ!勇哉が一緒に受けてくれるの?
 
 
それより学校ちゃんとくるの?」
 
 
 
「うん、まぁね。
 
 
ちょっと今は家にできるだけいたくないからさ…」
 
 
 
「そうなんだ。
 
 
何かあったの?悩み事なら聞くよ?」
 
 
 
「ありがとな!
 
 
じゃあ帰り道に言うよ。どうせ一也にも話さないとうるさいしさ!」
 
 
 
「だね!一也ほんと勇哉のこと好きだもんね!」
 
 
「好きって…気持ち悪いななんか。
 
 
でも一也は1番の友達だってことは認めるよ。」
 
 
 
 
「でしょ!
 
 
2人は相思相愛だね」と冷やかしたように言ってきた希顔はなんだか久しぶりに見た笑顔だったような気がした。
 
 
 
「もぉそうゆうことにしとくよ。
 
 
それより一也迎えに行こうよ!そろそろ隣も終わるだろうし。」
 
 
 
「そうだね!
 
 
じゃあ行こっか!」
 
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