絶望の部屋(再)
時間も夜になりなにやらパレードらしきものが始まり僕は栞とお城の中からゆったりと座り見ていた。
まるで子供のようにパレードに見入ってる栞のその姿ばかり見て僕の場合はパレードの方はおざなりになっていた。
ぼーっと栞の方ばかり見ていると栞が視線を感じたのかこっちを見てきた。
最初不思議そうな顔でこっちを見てそれから顔を赤くして言った。
「あ、あの、私の顔に何かついてる??」
「…」
「おーい、聞こえてる??」
「え、うん。
あれ何か話してた?」
「もぉ。新庄君がこっち見てぼーっとしてるから何か私の顔についてるのかと思っただけ。」
「あ、ごめん。なにもついてないよ!
ちょっと疲れたのかな。さっきから頭の中ぼーっとしてるんだ。」
始めて人を好きなってどうすればいいのかもわからず言い訳も露骨だ。
好きと意識すればするほど栞の方を見つめて我を忘れてしまっている。
付き合いたいのかと聞かれると付き合いたくないわけじゃないが僕にそんなことを言う勇気はないしこの関係が壊れるのも嫌だ。
見てるだけで幸せで落ち着いてなんだか2人で居るだけで楽しくなれる。そんな栞との関係をこれ以上にはしたいがこれ以下の関係になりたくはなかった。
栞が僕のことどう思ってるのか?なんて聞けたらくろうしないよな…
自分の行動力のなさには参るよ。
「新庄君さっきから変だよ?
何か悩み事があるなら聞くよ?」
「え、あ、あの。なんでもないよ!
ちょっと考え事してただけだから大丈夫。」
「ふーん。そうなんだ。」
なにか不満そうに返事をされ心が痛くなってきた。
「ごめん。ほんとに僕が勝手に考えてるだけだから気にしないで。」
「何も私には教えてくれないんだね。
そんなことしてると女の子にきらわれちゃうよ?例えば…」
「例えば…って誰?」
パレードの明かりが僕らを照らし僕らの影が後ろのお城にうつってきれいだった。
そんな中、栞は急に黙り込み静かになった。何か言いたそうだけど僕にはさっぱりわからなかった。
「えっと…あの。そうよ七海とかに嫌われちゃうよ?
でも七海は上田君の事好きだから脈はないよ。。だからほら、他の人にした方がいいよ。」
え?何が言いたいのかいまいちわからなかった。
なぜ僕が七海を好きな設定なんだ。
むしろ嫌いじゃないにせよ少し苦手なところが多いのが現状だ。
他の人って君が好きなんだって。なんて言ってみたいが口からそんなセリフは出ず、やはり自分は根性がないことが立証された。
「僕別に七海ちゃんのこと好きじゃないよ?
だいたい僕のこと好きになってくれる人なんてこの世にいないだろうし。」
「七海ちゃんって。。。
新庄君ってほんと鈍いんだね。もう私知らない。新庄君なんて大っ嫌い。」
もう大っ嫌いってもともと好きだったみたいな言い方するな…
そんな言い方誤解を招くからやめた方がいいよなんて今の栞に言うのは火に油を注ぐような行動で命すら危うい気がしたので言えなかった。
「な、なんで怒ってるの?
僕なんか嫌なこと言ったなら謝るから…」
「ふんっ。
もう喋ってあげない。所詮私は安藤ですよ。」
え。え。え。
所詮安藤って何が言いたいんだ…
安藤さんに安藤さんと言って何が悪い。
わからないわからないよ一也。
まるで子供のようにパレードに見入ってる栞のその姿ばかり見て僕の場合はパレードの方はおざなりになっていた。
ぼーっと栞の方ばかり見ていると栞が視線を感じたのかこっちを見てきた。
最初不思議そうな顔でこっちを見てそれから顔を赤くして言った。
「あ、あの、私の顔に何かついてる??」
「…」
「おーい、聞こえてる??」
「え、うん。
あれ何か話してた?」
「もぉ。新庄君がこっち見てぼーっとしてるから何か私の顔についてるのかと思っただけ。」
「あ、ごめん。なにもついてないよ!
ちょっと疲れたのかな。さっきから頭の中ぼーっとしてるんだ。」
始めて人を好きなってどうすればいいのかもわからず言い訳も露骨だ。
好きと意識すればするほど栞の方を見つめて我を忘れてしまっている。
付き合いたいのかと聞かれると付き合いたくないわけじゃないが僕にそんなことを言う勇気はないしこの関係が壊れるのも嫌だ。
見てるだけで幸せで落ち着いてなんだか2人で居るだけで楽しくなれる。そんな栞との関係をこれ以上にはしたいがこれ以下の関係になりたくはなかった。
栞が僕のことどう思ってるのか?なんて聞けたらくろうしないよな…
自分の行動力のなさには参るよ。
「新庄君さっきから変だよ?
何か悩み事があるなら聞くよ?」
「え、あ、あの。なんでもないよ!
ちょっと考え事してただけだから大丈夫。」
「ふーん。そうなんだ。」
なにか不満そうに返事をされ心が痛くなってきた。
「ごめん。ほんとに僕が勝手に考えてるだけだから気にしないで。」
「何も私には教えてくれないんだね。
そんなことしてると女の子にきらわれちゃうよ?例えば…」
「例えば…って誰?」
パレードの明かりが僕らを照らし僕らの影が後ろのお城にうつってきれいだった。
そんな中、栞は急に黙り込み静かになった。何か言いたそうだけど僕にはさっぱりわからなかった。
「えっと…あの。そうよ七海とかに嫌われちゃうよ?
でも七海は上田君の事好きだから脈はないよ。。だからほら、他の人にした方がいいよ。」
え?何が言いたいのかいまいちわからなかった。
なぜ僕が七海を好きな設定なんだ。
むしろ嫌いじゃないにせよ少し苦手なところが多いのが現状だ。
他の人って君が好きなんだって。なんて言ってみたいが口からそんなセリフは出ず、やはり自分は根性がないことが立証された。
「僕別に七海ちゃんのこと好きじゃないよ?
だいたい僕のこと好きになってくれる人なんてこの世にいないだろうし。」
「七海ちゃんって。。。
新庄君ってほんと鈍いんだね。もう私知らない。新庄君なんて大っ嫌い。」
もう大っ嫌いってもともと好きだったみたいな言い方するな…
そんな言い方誤解を招くからやめた方がいいよなんて今の栞に言うのは火に油を注ぐような行動で命すら危うい気がしたので言えなかった。
「な、なんで怒ってるの?
僕なんか嫌なこと言ったなら謝るから…」
「ふんっ。
もう喋ってあげない。所詮私は安藤ですよ。」
え。え。え。
所詮安藤って何が言いたいんだ…
安藤さんに安藤さんと言って何が悪い。
わからないわからないよ一也。