絶望の部屋(再)
セカンドゲーム
「みなさんお疲れ様でした。
 
これにて陣取りゲームは終わります。
残念ですが今回1番慈悲の心を持ったのは…七瀬真理亜さんなのでこの方には先ほど死んでもらいました。
 
 
では次のセカンドゲームの説明をさせてもらいます。
セカンドゲームはかくれんぼです。ルールは簡単。見つかれば死にます。
3日間の間こちらが用意した鬼から逃げ続けてください。ただしただ逃げるだけではなく戦うことも許します。
戦い勝つことができれば見つかっていないという状態になるので見つかった場合は一瞬で殺してしまってください。
 
では3日後中央広場でお会いしましょう。」
 
 
 
陣取りゲームは終わったみたいだ。
次はかくれんぼか…
簡単でないことはもうわかっている。
一つ一つに全力をかけないといつ死んでもおかしくない状態だからな…
 
 
 
僕は真理亜が治療してくれたおかげで足を引きずればなんとか歩けたから刀を松葉杖の代わりにして部屋に向かって歩いた。
 
 
ゼツボウのことは殺したいが今はゲームに乗っとるしかない。ゲームが全て終わって油断したところを刺し殺してやる。
 
 
見てろよ。どんなに凄いやつでも油断してるところなら…
なんとかなるのかな?
あいつの動きは異常だからな…
中は人なのかな?それとも本当にロボット?わからないや。
でも人間の動きには見えないもんな。
ワープとか人間には無理だろ…
まさか宇宙人?
宇宙人でもワープは無理があるのかな。考えれば考えるほどあいつの正体は謎だ。
 
 
そしてなぜ僕の家に来て僕の家族を襲ったのかも…
 
 
それにさっきのかくれんぼに使う鬼ってなんだか胸に突っかかるものがあった。
 
 
あいつが用意する鬼だから普通ではないことはわかるがなんだか妙に嫌な予感がした。
 
 
 
モヤモヤとした中色々と考えて30分ほど歩きようやく集会室まで戻れた。
 
 
集会室にはもうだれも居なくなっていて取り残された感じだった。
 
 
みんな僕が生きてるってわかってるのかな…
 
 
わかってないだろな。。
栞は絶対僕のこと死んでると思ってるよ少なくとも…
 
 
早く会いたいな栞や一也達に。
みんなには迷惑かけたし謝らないとな。
 
 
 
はぁ。みんな迎えに来てくれよ。
僕は生きてるぞ!ここにいるぞと言いたいぐらいだよ。
足が痛いし腹の傷も痛む。
出血のせいでまだフラフラするのに…
 
 
早く帰って布団でゆっくり休みたいよ。
 
そう思いながらトボトボと1人さみしく栞のいる部屋に向かって歩いていった。
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