絶望の部屋(再)
僕はあの事件から見るようになったあの夢の話を2人にした。
 
 
 
2人は事件のことを知りながらも僕と仲良くしてくれる大切な友人だ。
 
 
 
だけどその話を聞いた一也はいつになく様子がおかしかった。
 
 
希はなにも知らないみたいだったが一也はなにかわかってるらしい。
 
 
 
「一也?
 
なにか知ってるの?」
 
 
 
「…。えっ…。
 
まぁな。少しだけだけどな…」
 
 
 
「一也知ってるの?
 
 
何よその絶望の部屋って!?」と希が興味深そうに聞いた。
 
 
そして一也から聞いた絶望の部屋の全貌は最悪のものだった。
 
 
 
絶望の部屋とは人生に絶望した高校三年の生徒を集めその中で生き残りをかけてゲームをするらしい。
 
 
そのゲームで死んだものはもちろん生き返ることはなく帰ってくることはできない。
だが絶望の部屋に勝ち残り生き残ることができれば人生の活路?をつかめるらしい。
 
 
だがその活路?がなになのかは誰もわからない。
 
 
何しろ生き残った者は大半そのショックで死人当然の姿になって帰って来たらしい。
 
 
仮にその姿にならないものも決してゲームのこと、活路のことを話すことはなかったらしい。
 
 
僕はそんなゲームの参加資格を手に入れてしまったらしい。
 

< 9 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop