絶望の部屋(再)
く、黒鬼…。
後ろに現れた黒鬼は犬のように歩き鬼と言っていいのかも微妙な感じの姿だった。
「どうする…一也?」
「逃げるしかないだろ。
でも…」
一也は僕の足を見て逃げるのは無理だと言わんばかりの表情をしていた。
確かに走って逃げたいところだがあの日撃たれた傷で思うように足は動かないからたぶん逃げても捕まるだろう…
それに気づいた一也は逃げるのをやめた。
「やるしかないみたいだな…」
「そうだね。ごめんね僕のせいで…」
「変な気使うなよ。どのみちいつかあっていたかもしれない相手なんだからよ。」
違う。僕がここを守ればいいんだ。
今まで散々迷惑かけてきた僕がここで…
どう考えてもこのまま生き残っても足を引っ張るだけだろうし。
「一也…。僕がここでこいつを抑えておくから栞達のこと迎えに行ってくれよ。」
僕らは鬼との間を詰められないようにジリジリと下がりながら会話を続けた。
さすがの黒鬼は僕らの強さを理解しているみたいで不用意には近づいてこなかった。
「は?そんなことできるわけねぇだろ。
2人で戦えばいいだろ。1人より絶対生き残れる確率は上がるはずだ。」
「いや、2人で戦っても両方死ぬだけだよ。
僕にはわかるあいつの方が強い。」
「やってみなきゃわからねぇだろ
やる前からなんでも決めつけるなよ。もっと自信を持てよあの頃みたいによ…」
そう言った瞬間何かが足に当たった。
え?なんだろ。
足で探ってみるとたぶんいや絶対と言える…これは壁だ。
突き当たりまでついたしまったみたいでとうとう追い込まれてしまった。
「勇哉そこに窓みたいなのがあるだろ。そこから七海達を呼んできてくれ。
俺はここでこいつを食い止めておくから。」
「それなら僕が。」
「早く行けよ。俺の気が変わらないうちにな。」
「くっ…。
一也信じていいんだね?」
「当たり前だろ?
俺はこんなとこでくたばらねぇよ。」
「わかった。」
僕は窓から抜け出し遊園地に急いで向かった。
みんなでやれば絶対なんとかなるよ…
後ろに現れた黒鬼は犬のように歩き鬼と言っていいのかも微妙な感じの姿だった。
「どうする…一也?」
「逃げるしかないだろ。
でも…」
一也は僕の足を見て逃げるのは無理だと言わんばかりの表情をしていた。
確かに走って逃げたいところだがあの日撃たれた傷で思うように足は動かないからたぶん逃げても捕まるだろう…
それに気づいた一也は逃げるのをやめた。
「やるしかないみたいだな…」
「そうだね。ごめんね僕のせいで…」
「変な気使うなよ。どのみちいつかあっていたかもしれない相手なんだからよ。」
違う。僕がここを守ればいいんだ。
今まで散々迷惑かけてきた僕がここで…
どう考えてもこのまま生き残っても足を引っ張るだけだろうし。
「一也…。僕がここでこいつを抑えておくから栞達のこと迎えに行ってくれよ。」
僕らは鬼との間を詰められないようにジリジリと下がりながら会話を続けた。
さすがの黒鬼は僕らの強さを理解しているみたいで不用意には近づいてこなかった。
「は?そんなことできるわけねぇだろ。
2人で戦えばいいだろ。1人より絶対生き残れる確率は上がるはずだ。」
「いや、2人で戦っても両方死ぬだけだよ。
僕にはわかるあいつの方が強い。」
「やってみなきゃわからねぇだろ
やる前からなんでも決めつけるなよ。もっと自信を持てよあの頃みたいによ…」
そう言った瞬間何かが足に当たった。
え?なんだろ。
足で探ってみるとたぶんいや絶対と言える…これは壁だ。
突き当たりまでついたしまったみたいでとうとう追い込まれてしまった。
「勇哉そこに窓みたいなのがあるだろ。そこから七海達を呼んできてくれ。
俺はここでこいつを食い止めておくから。」
「それなら僕が。」
「早く行けよ。俺の気が変わらないうちにな。」
「くっ…。
一也信じていいんだね?」
「当たり前だろ?
俺はこんなとこでくたばらねぇよ。」
「わかった。」
僕は窓から抜け出し遊園地に急いで向かった。
みんなでやれば絶対なんとかなるよ…