route1119
「へえ、君は来族なんだね。上のことは知っているかい」
「もちろん知っています」
「ちょうどもう一人、君と同じ一族の子がいるんだ。名前はなんといったかな」
本好きのくせに記憶力は無いようだ
「不便ではないよ、また同じ本をワクワクして読めるから。名前は忘れていましまったけど。会えばわかるでしょう」
上に行けば本ばかりあった。管理はされているようでほこりはあまりない。
「あじゃ、ベイズじゃ!(あれ、ベイズくんじゃないか)」
「あんばでったか赤楽兄ともひば(あなたでしたか、せきらさん。久しぶりです)」
「この方言で話していたら級友に変な目でみられたよ。」
「ボクもです。彗星さんと話していたらなりました。」
来ノ咲 赤楽。今は留学という形で南英世から輝国に来ている。弟が苦手だから逃げてきたというのもある。気弱な正確だがこれでもマフィアの頭だ。
「へえ彗星にあったんだ。彼もよくここに来るんだよ」
「あの不良本読むんですね」
「ていうか金にもの言わせていろいろ新しい本いれてくるんだよね」
「うわ」
お金持ちってこわいって思いました。
「席に付けーこれから授業分担するぞー自分のやりたい項目で埋めてけ」
ボクは絵が描きたいから美術と、歴史、それに科学も入れておこう。数学もある程度入れておくか。基本は塾で習ったからな。なにかあったらトップで卒業したらしい銀先生にでも聞こうかな。
「正直、あんまりやることないよね。ベイズはどうしたんだい?」
「ボクは美術に力をいれている」
「へえ、絵とかうまいの?」
「まあ、平均以上、達人未満ってとこかな」
「そっかー、だったら俺も美術いれよっかな」
「内藤、ボクは好きなことをやるのをオススメするよ」