あのね、先生。
一番に思い浮かぶのは
あたしの前に座ってる梨花とシロは、いつもと違うあたしの様子に戸惑ってた。
特にシロ。
ちょっと緊張した顔でジッとあたしを見つめて、どうした?と聞いてきた。
「あの…話したいことがあって…」
「…うん、茉央それ5回目ね」
「俺もどうした?って5回言った」
場を和まそうとしてくれてるのか、2人はいつもと変わらない調子だった。
「…あたし、あの…学祭の日ね…」
「…うん」
先生とのことを話そうと思った。
どう思われても仕方がない。もしもこれであたしが嫌われてしまったとしても、それは自業自得だから。
「あの日…、あたし先生に会ったの」
自業自得だと分かっていても、怖かった。
2人のことは大好きだし、これからもずっと付き合っていきたい。