あのね、先生。

会いたいよ、先生。

「先生、あたしね」

ほんとはちゃんと会って言いたいの。


「先生と一緒にいたい」


恥ずかしいけど。きっとちゃんと目を見て言えないけど、それでも面と向かって言いたい。

だけどそれにはもう少しだけ時間がかかるから。

「優真にはちゃんと話すから、先生それまで待っててくれる…?」

そのときは、あたしの大好きな笑顔で笑って「好きだ」って言ってほしい。

ワガママかな。


『…そんなの、いつまでだって待ってるよ。俺のとこに来てくれんなら』

すぐ行くよ、先生のとこに。

『やば、すげー嬉しい』

先生の嬉しそうな声が聞こえて、あたしまで笑みが溢れた。

「ちゃんと解決したら、一番に先生に会いに行くね」

『うん、待ってる』

「先生、大好き」

『んふふ、俺も』

覚悟は出来た。もう迷わない。だから、あたしもう少しだけ頑張るよ。
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