あのね、先生。
感謝の意味を込めて、自分から近づいてギュッと抱きつく。
優真はそんなあたしの力よりも強くあたしを抱きしめた。
「…これからも、一緒だよな?」
不安気な声が耳元で響く。
こんなこと言ったの、初めてだ。
「…うん」
コクンと頷いたあたしに優真は安心したように笑って、キスをした。
大丈夫だよ、好きだから。
抱き上げられて、ベッドの上に降ろされる。いつもドキドキして顔を見れないのに気付いてるくせに、ワザと目を合わせてくるんだ。
「も…、見ないで」
「見ないと何も出来ねぇだろ」
優しく触れる手に
あたしの名前を呼ぶ声に
安心するのはやっぱり、あたしが優真を好きだからでしょう?