だから、好きだって言ってんだよ


「うん!ありがとう。そうだよね、最初は誰だって不安だよね」



「うん、そうだよ」



「だよね!」



ミーコは途端に笑顔になって、いつもの調子を取り戻した。


良かった。


不安だけど、お互い頑張ろうね。



「じゃあまた後でね」



手を振って階段のところでミーコと別れた。


上の階に消えて行くミーコの背中を見送った後、まっすぐに伸びる廊下を突き進む。



4組の教室は廊下の真ん中くらいの位置にあった。



わー、緊張するな。


新しいクラスには、どんな人がいるんだろう。


クラス表を見ていないから、知ってる人がいるのかどうかもわからない。



ーードキドキ


ーーワクワク



「いつまで突っ立ってんだよ?」



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