だから、好きだって言ってんだよ
「そういえば、まりあは芹沢君とどうなの?」
いつもいつもからかわれてばかりだから、たまにはあたしも仕返ししたい。
秘密主義なのか、まりあのそういう話って聞いたことがない。
聞いても、なかなか教えてくれないしはぐらかされてばかりだった。
「あ、あたしのことはいいでしょ!」
真っ赤になって明らかに動揺し始めたまりあ。
あたしにだけそんなことを言っておいて、自分のことになったら途端にこうなんだもん。
可愛いなぁ。
「いいじゃん!教えてよ~!」
「や、やだよ」
「いいよ、芹沢君に聞くから~!」
「ダ、ダメだよっ!」
動揺するまりあが可愛くて、ついついからかっちゃう。
これはもう、いい感じって捉えていいのかな。
教室でも楽しそうに話してるところを見かけるし、悪い方向には進んでいないはず。