だから、好きだって言ってんだよ
「冷やしに行くぞ」
「うん……」
陽平が立ち上がったのを見て、あたしもゆっくり立ち上がった。
「悪い。ちょっと抜けるけど、続き楽しんでて。もう悪ふざけはすんなよ?」
「あ、あぁ。マジで反省してる。ごめんな、吉崎」
「あ、うん」
「行くぞ、愛梨」
陽平は平謝りする男子を見てフッと笑うと、水道がある方へ歩き出した。
慌てて後を追う。
隣に並ぶと、陽平は一瞬だけあたしを見て満足したように笑った。