だから、好きだって言ってんだよ
「たまにはまともな物をあげてみたら?去年はお菓子だったでしょ?喜ぶと思うけどな」
「……うん」
そうだよね。
よし、プレゼントを渡そう。
うん。
「お、決まったみたいだね」
なんてからかわれて、ニコッと顔を覗き込まれる。
ううっ。
なんだか気恥ずかしい。
「うん、頑張って選んでみる」
「そうこなくっちゃ」
ニンマリ笑うミーコに、恥ずかしさが込み上げる。
はっきり言ったわけじゃないけど、ミーコは絶対にあたしの気持ちに気付いているはず。
「よし、こうなったら善は急げだよ!渡す気になったうちに、プレゼント買いに行こう」
「う、うん」
なんだか緊張するな。
でも、ミーコがいてくれて良かった。
ひとりだったら、迷っていたと思うから。
背中を押してくれたミーコに感謝だよ。
陽平、喜んでくれるかな……?
何がほしいんだろう。