だから、好きだって言ってんだよ
絶世の美少女のまりあには、もっと他に良い人がいるよ!
それこそ王子様みたいな素敵な人が合ってると思う。
ガキっぽい陽平には、もったいなさすぎるよ。
「明るくて人気者っぽいじゃん。そういう人、タイプなんだよね!」
「えっ!?やめといた方がいいよ、絶対に」
目を輝かせながら陽平を見るまりあに、引きつり笑いをして見せる。
きっと陽平の本性を知れば、まりあもナイと思うに違いない。
まりあの視線の先には陽平がいて、つられてあたしも見ていたせいかバチッと目が合ってしまった。
げっ。
最悪。
なんかこっちに向かって来てるし。
「なんだよ?」
陽平は男子の輪から抜けて、あたし達の前にやって来た。