だから、好きだって言ってんだよ


告白しろだなんて、ムリに決まってる。



「あたしも応援してるからさ!せっかくプレゼントまで買ったんだから、渡さなきゃもったいないよ」



「…………」



まりあにキッパリ言い切られてしまい、返す言葉が見つからない。



もう、告白するしか方法はないのかな。



自分の気持ちを伝えるのはかなり勇気がいるし、振られたらどうしようってそんなことばっかり頭に浮かぶ。



今になって、積極的にアタックしてた深田さんを尊敬するよ。



すごいよね、断られてるのに立ち向かえるなんて。


あたしはムリだ。


フラれたらショックで立ち直れない。



結局いくら3人でウダウダ言っても、なんの解決にもならないないわけで。


余計気になってモヤモヤするだけだった。



予想はしてたけど、やっぱり本人に確認するしかないよね。



それで、ついでに気持ちを伝えろって……。


ついでにって……。


ひどい言われよう。



告白するって、気持ちを伝えるって、すっごく勇気がいる。


そんな度胸もなきゃ根性もない今のあたしは、ただの臆病者だ。


ホント、情けないよね。


好きなのに……。



「ほらー、暗い顔してないでっ!善は急げってことで、今から陽平君の家に行こう!」



「えっ!?い、今から……?ム、ムリムリ」



絶対ムリ!!


絶対やだ!!



「ならいつ行くの?」



まりあにジロリと見られた。



「今でしょ!」



ミーコまでもがまりあにノリノリ。


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