だから、好きだって言ってんだよ


チャイムが鳴ったけど、ずっと動けずにいた。



なんだかもう、どうでもいい。


疲れた。


特に夏休み中は陽平と深田さんのことを考え過ぎて、頭がパンクするんじゃないかってほどだった。


胸が痛くて、苦しくて。


毎日毎日、ツラかった。



階段に座り込んだまま、体を折り曲げて目を閉じた。


きっと始業式はもう始まってる。


宿題とか提出して、明日の予定とか先生が話しちゃってたり。



でも今戻る勇気があたしにはない。



もうほんと、どうにでもなれ。


何も考えたくない。


色んなこと、これからのことを。


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