だから、好きだって言ってんだよ


あたし、何かしたかな?



わからない。



多分、してないはず。



でも、明らかにあたしに対して怒ってるよね?


なんで?



今日はほとんど喋ってないし、心当たりはまったくないんだけどな。



「な、なにか……?」



恐る恐る振り向くと、無表情で冷たい瞳と視線が重なった。



こ、こわっ。


なんでそんなに怒ってんの?



「なんで坂上と楽しそうに喋ってんだよ?」



「えっ……?」



いや、別に……。


楽しそうに?


そんなつもりはない。


< 241 / 303 >

この作品をシェア

pagetop