だから、好きだって言ってんだよ
ムカつくし、悔しい。
胸が張り裂けそうなほど痛い。
でもそれ以上に、一方的に決め付けられたことが悲しくて仕方なかった。
もうやめて。
これ以上、あたしの中に入って来ないで。
もうこれ以上、好きになりたくない。
気持ちを掻き乱されたくない。
ぐちゃぐちゃな気持ちのままダッシュで学校を出たあたしは、流れる涙を拭いながら家に帰った。
乱暴に玄関を開けると、適当に靴を脱いで2階に駆け上がる。
もう知らない。
陽平なんて。
陽平なんて!
……大嫌い!