だから、好きだって言ってんだよ
部屋の時計を見ると、起きるにはまだ大分早い時間だった。
だけどもう寝付けそうになかったので、そのままのろのろと制服に着替えて下に降りる。
「あら、早いのね。おはよう」
早起きしたあたしに目を見開くお母さん。
「うん……目が覚めちゃって」
お父さんはまだ起きてなくて、キッチンでお母さんが朝ごはんの準備をしていた。
「そう。朝ご飯食べるでしょ?お弁当ももうすぐ出来るから」
「うん」
お母さんに返事をしながら、リビングのイスに座った。