だから、好きだって言ってんだよ
昇降口に着くと、ミーコは靴箱に背中を預けるようにして待ってくれていた。
ミーコは今日も美人でおしとやか。
聞くところによると、すでに何人かに告白されているらしい。
「愛梨!まりあ!」
あたし達の顔を見た瞬間、嬉しそうに笑うミーコ。
綺麗なストレートの髪が、吹き抜ける風になびいて揺れている。
「ミーコ、お待たせ」
「遅れてごめんね」
ミーコの笑顔を見て、あたしとまりあも笑顔になる。
靴に履き替えると、そのまま3人で学校を後にした。