だから、好きだって言ってんだよ
引き締まった男らしい体を見て、もう子どもじゃないんだと改めて感じた。
男の人の裸も、お父さん以外の人のを見たことがなくて。
見慣れていないせいか、ドキッとして目のやり場に困る。
制服を着てるとわからなかったけど、いつの間にそんなに男らしくなっていたんだか。
頬が熱くなって、恥ずかしさでいっぱいになっていく。
あたし……何意識しちゃってんの?
相手は、イジワルな陽平だよ?
ありえないって。
「なんだよ、用事って」
と、とりあえず……目のやり場に困るから、服を着て欲しいんだけど。
陽平はあたしが相手だからなのか、そんなことを気にするそぶりは一切ない。
それどころか、まだどこか不機嫌そう。
っていうか、怒ってるのはあたしの方なんだからね?
「日曜……空いてる?」
「日曜?なんで?」
ベッドに腰かけていた陽平が動いたのと同時に、スプリングが軋んでギッと音を立てた。
ーードキン