だから、好きだって言ってんだよ


「なんだよそれ。じゃあお前は、俺が今日どんな気持ちで来たと思ってんだよ?」



あたしの言葉にムッとしたのか、陽平が珍しくムキになって言い返して来た。



今までに見たことがないくらいの視線に、心が怯みそうになる。


でも、でもっ。


さすがに今日の陽平の態度はないよ。


あたしだって、黙っていられない。



「陽平がどんな気持ちできたかって?あたしをけなして、みんなから嫌われればいいとでも思ってるんでしょ?」



それが狙いなんでしょ?


だって、陽平はあたしのことを友達だなんて思ってないんだもんね?


嫌われて、ひとりぼっちになればいいとでも思ってるんでしょ?



「そうだよ。お前なんか芹沢に嫌われればいい」



ーーズキッ


心ない言葉に胸が痛んだ。



「なにそれ……ひどいよ」



嫌われればいいって、なにそれ。


そんなにあたしが嫌いなの?


だったら、なんで構うの?


放っておいてくれないの?


……わからないよ。



「ひどいのはお前の方だろ?ちょっとは俺の気持ちも考えろよ」


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