ねぇ、明日香
金曜日の午後、学校の屋上で
どんよりと暗い空だった。
今にも雨が降り出しそうな程、どんよりと暗く、重い。
まるでわたしの人生そのもの。
フッと自虐的に笑い、わたしは空を仰いだ。
人生最期に目に焼き付いたのは、澱んだ曇り空だった。
そうして、わたしは自分の人生に終止符を打ったのだ。
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