ねぇ、明日香
終業のベルが鳴ると、あたしは一目散に教室を出た。
慌ててすずと穂波が追いかけてくる。
それに構わずずんずん進んでいく。
ようやく人気の無いところまで来て、歩を緩めた。
「ねぇ!どうすんの!?」
追いついたすずが、行く手を遮るように立ち塞がる。
「どうするって…ただの自殺でしょ?」
動揺を隠し、平然と振る舞う。弱いとこなんて見せられない。
「ただのって…」
穂波が眉根を寄せて呟く。
「死んだんだよ…?あたしらがいじめたせいで…」
すずは、体を震わせながら涙を落した。