ねぇ、明日香


さよならの言葉も交わさず、あたしは家路に着いた。

乱雑にカバンを放り投げ、ベッドに身を投げる。


ひとりになると、頭の中を思想が駆け巡る。


…自分のせいで人がひとり死んだ。

あたし達の第2の棲み家、学校で。


「うっ…オェッ…」


明日香が飛び降りた屋上

明日香の血が染み込んだコンクリート

明日香の怨念が立ちのぼる校舎


これからあたしは、卒業までこの学校に通わなければならないのだ。

後悔したって今更遅いのだけれど。

< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ありがとう
ぴよ子/著

総文字数/8,342

ホラー・オカルト37ページ

表紙を見る
永遠の果て。
ぴよ子/著

総文字数/2,332

ファンタジー8ページ

表紙を見る
ポケットダーリン
ぴよ子/著

総文字数/9,759

ミステリー・サスペンス33ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop