真っ直ぐな気持ち
「そっか」
「学校じゃ、ハラハラしたよ。篠原みたいに言い寄る男子がたくさんいるんじゃないかってね。ほら、あいつ可愛いだろ」
「それって、のろけてる?」
「学校じゃ兄の振りしなきゃいけないし、ホント辛かったよ。まあ、その分家では・・・」
「・・・」
「あ、お前今、エッチな事想像しただろ?」
「してねーよ。ほら、戻ろうぜ。もうそろそろ目、覚ましてるんじゃねーの?」
「そうだな。よし、病室まで競争だ」
「お前、ホント体育会系だな」
「だから、保体の先生になったんだよ。ほら、行くぞ」
 先生は勢い良く走り出した。
「バカじゃねーの。ここ、どこだと思ってんだよ」
「あっ・・・走ったらまずいな」
「じゃあ、競歩と参りましょうか。よーい、スタート!」
「あ、待てずるいぞ、こら」
 そう言っている間に、潤はあっと言う間に病室に到着。
「よし、勝った!」
 彼は、ガッツポーズをした。
「篠原、今のは反則だぞ」
 ベッドで目を覚ましていた彼女は、さっきまで険悪なムードだった2人がじゃれ合っているのを見て、一体何の競争をしているのかと、不思議に思った。

終わり
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