Any number of times.
私はそっと呟いた。
「.....誰だ??」
私を視界に捉えたのか、睨みを効かせながら呟く茶髪の男。
「ちょっとぉ、一稀‹イツキ›睨むのやめてよぉ、」
語尾を伸ばすって言うのかな。
うん、ぶりっ子なんだな-って女の子を見て感じた。
「....てぇ、高坂さんじゃん!!!!」
さっきまでにこにこ振る舞ってた女は
私を認識した瞬間、一気に顔を歪ませた。
「実愛‹ミア›、知ってんのか?」
「翼‹ツバサ›達は知らないの??」
翼と呼ばれる男は私を怪訝そうに見ながら実愛と呼ばれる女に聞いていた。
「ほら、昨日転校してきた悪魔。」
"悪魔"
その言葉が頭の中で何度も何度もこだまして。
『悪魔.....ね。』
何故だか可笑しくて嘲笑ってしまった。