Any number of times.
実愛ちゃんがいなくなりシーンとなる空気。
「あ-、お前さもう二度と此処に来んな。」
張り詰めた沈黙を破ったのは黒髪のイケメンだった。
周りに視線を向ければ、皆イケメンで。
龍鬼雷のレベルの高さを少し感じた。
「.....おい。」
私が、一人ぼ-っとしてたら低い声が耳に入ってきた。
『.....なにその殺気。』
私を睨みつける男を嘲笑えば目を見開く男ども。
「響哉の殺気にビクともしないって、お前何もんだ??」
そう嘆く男。
『...遥輝の殺気と比べれば......』
気づけばそう口にしていた私。
言った途端、同仕様もない倦怠感が襲ってきて。
『....ごめん、忘れて。』
私は、そう呟くしかなかった。